芦毛時代の到来を告げた白い閃光 りとんばい たまもくろす


タマモクロス   牡15歳 芦毛 北海道新冠アロースタッド 現役時,栗東小原厩舎所属


私の競馬歴の原点となる馬。父シービークロスは吉永正人騎手を背に毎日王冠、目黒記念に勝ったがビッグタイトルには手が届かなかった。白い稲妻の愛称は父シービークロスと同じ。生誕牧場の倒産、4歳秋以降の快進撃、京都金杯での直線全頭ごぼう抜き、南井騎手のGI初制覇、史上初の天皇賞春秋連覇、オグリキャップとの芦毛対決(タマモクロスの2勝1敗)など昭和最後の競馬史を盛り上げた。私が初めて競馬を観たのは天皇賞にはさまれた宝塚記念。名中距離馬ニッポーテイオー以下を完封し名実共に日本競馬界の頂点に立った。引退後は北海道アロースタッドで種牡馬生活を送り、現在では内国産種牡馬のエース格として活躍馬を輩出している。タマモクロスの特長であるハウンド犬のように極端に首を低く下げてゴールへ突っ込んでくる走りは活躍する産駒にも表れている。私が飼っていたアフガンハウンドとタマモクロスのフォームはとてもよく似ていた。また、父カブラヤオーの妹ミヤマポピーもタマモクロスが天皇賞秋を制した直後のエリザベス女王杯を制している。
繋養先の牧場では訪れたファンに噛みつくなどヤンチャぶりを発揮しているらしい。私もぜひ一度会ってみたいものだ。父シービークロスと、父のもう一頭の代表産駒ホワイトストーン(セントライト記念他)が早逝した今、タマモクロスにかかる血をつなぐ者としての使命は重い。

主な勝ち鞍:GI天皇賞春(1988),GI宝塚記念(1988),GI天皇賞秋(1988),GII阪神大章典(1988:1着同着ダイナカーペンター),GII鳴尾記念(1987),GIII金杯:京都(1988),藤森特別。他にGIジャパンカップ2着(1988:1着ペイザバトラー),GI有馬記念2着(1988:1着オグリキャップ:引退レース)などがある。1988年度代表馬。
代表産駒:カネツクロス、シロキタクロス、ダンツシリウス、マイネピクシー、ヤマニンリコール、フジワンマンクロス、マヤノポセイドン、マイネルトレドール、タマモハイウェイ、ヒロデクロス、ファーストソニア、ナムライナズマ、インターユニークなど。

シービークロス
1975年生 芦毛
フォルティノ Grey Sovereign Nasrullah系
Ranavalo Relic系
ズイショウ パーソロン My Babu系
キムラス Swynford系
グリーンシャトー
1974年生 栗毛
シャトーゲイ Swaps Hyperion系
Banquet Bell Sickle系
クインビー テューダーペリオット Owen Tudor系
コーサ Bois Roussel系



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